Let it Roll

フェスの体験記や日々聞いている音楽について書きます。

【AIで発見】【次世代アーティスト】Snafu Records

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こんにちは、shatoruranです。

皆さんはどのような方法で日々アーティストをディグっていますか?
SpotifyApple Musicのレコメンド、NPRミュージックやKEXPのプレイリストでしょうか??

今回は面白い方法で世界中のアーティストをディグって契約する音楽レーベル
『Snafu Records』についてご紹介致します!
 

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Snafu Recordsのwebサイト、おしゃれかよ。。


1. Snafu Recordsとは
 SnafuRecordsは2020年の2/6に設立されたスタートアップの音楽レーベルです。

 Snafu RecordsのメンバーにはShawn Mendes, Ariana Grande, Avicii, David Guetta, Mike Posnerと共に仕事をした方々もいるようで、
 音楽業界とのコネクションは強そうなレーベルですね。
www.snafurecords.com


2. Snafu Recordsがやっていること
 Snafu Recordsは”AIを使って21世紀らしい音楽レーベルを作る”ことを目的に作られたレーベルです。

 詳しいアルゴリズムはわかりませんが、Spotify,Instagram, SoundCloud等からリスナーの反応/感想および音楽そのものを基準に評価して
 才能あるアーティストを発見する仕組みのようです。

 #この辺りの記事を見ると、ストリーミングの再生数・プレイリストの追加数・ブログのポスト・ツイートを学習データとして
 感情分析と曲の構造分析を行い、決定木・深層学習を用いて解析しているようです。

musically.com

 いずれにせよ、独自のアルゴリズムでアーティストの発掘に最適化されている手法のように見受けられますね。


 上記のアルゴリズムを用いて20アーティストほどに絞り、そこからSnafu Recordsの人間が選び出したアーティストと契約を結ぶという流れのようです。
 音楽そのものだけではなく、リスナーの反応も解析対象としている所は新しい気がします!!
 
3. Snafu Records Playlistを聞いてみた!

 Snafu Recordsは現在16のアーティストと契約を結んでいるようです。

 Snafu Records所属のアーティストのプレイリストがSpotifyで公開されておりましたので、聞いてみました!!

 

 joan, Confetti, Anna Mae, Liza Owen, Michael Feel & Aleco, 12AM, 24kGoldn, svrite, Haneri, Katelyn Tarver ...
 曲を見ているとAvicii, MishCattのFades Awayが入っていてびっくりしましたが、これは調べた限りAIで発掘されたというワケでは無さそうです。。
 

 
 
 全体的にpop/EDM系の王道的な楽曲が多い印象を受けました!
 ただ、王道の中にもそれぞれ個性が垣間見えて、絶妙なところを付いてくるなあという感じです。
 かなり高い精度でアーティストの発掘ができていそうです!
 是非聞いてみて下さい!

4. 過去同じような取り組みは?
 AIや独自のアルゴリズムを用いて、楽曲やアーティストを発掘する取り組みはこれまで無かったのでしょうか?
 
 実はいくつかのスタートアップが同様の取り組みを行っていました。
 sodatone, AsaiiなどはSnafu Recordsと同様に音楽データやリスナーの反応を解析するという取り組みを2018年位から始めており、
 現在はsodatoneをワーナーミュージックグループが、AsaiiをAppleが買収済みとなっています。
 こういった技術をTalentAI Tecnologyと呼ぶ場合もある様です。

 sodatone
 
sodatone.com

 Asaii
 
jaykogami.com


 実はこのような技術は既に業界では浸透していて、私達が日々聴いているアーティストはAIによって発掘されたアーティストなのかもしれませんね。

5. 今後の期待
 こういったアルゴリズム解析系の取り組みはちょっとしたパラメータや用いる手法によって、結果が大きく変わる場合が多いです。(大学時代の経験から。。)

 なので、多数の取り組みがこれまで行われてはいますが、
 ロックに強いのはここ、hiphopに強いのはここ、などなど今後は会社によってそれぞれ色が出てくるのではないでしょうか。
 
 これから様々な解析手法が試され、色々なジャンルで多くの才能のあるアーティストが発掘されることを期待しています!!

 また、楽曲作成をされている方々はTalentAI Tecnologyによって発掘される可能性がこれまで以上に上がるので、モチベーションもアップしますね!
 

6. まとめ

 今日はAIを使ってアーティストを発掘するレーベルSnafu Recordsについて紹介しました。
 業界でも様々な取り組みがなされているようなので、そういった側面でも注目していくと面白いですよ!